201710.9(MON) TOPICS

10月9日(月・祝)「Pro-Wrestling ACE―Vol.7―」~プロレス総合学院4期生卒業試合~試合結果&レポート

10月9日(月・祝)「Pro-Wrestling ACE―Vol.7―」~プロレス総合学院4期生卒業試合~試合結果&レポート
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「Pro-WrestlingACE -Vol.7-」〜プロレス総合学院4期生卒業試合〜

2017年10月9日(月・祝) 東京・GENスポーツパレス 観衆:123人(満員)

 

 

【プロレス総合学院4期生卒業試合①/シングルマッチ/15分1本勝負】

〇馬場拓海(5分4秒、ミサイルキック→片エビ固め)植木隼達☓

 

まずは植木がきれいなドロップキックで先制するが、馬場も土手っ腹にドロップキックを打ち込んでお返しだ。そして、基本通りのきれいなフォームでボディスラムを連発。しかし、植木もフォールを許さない。そんな植木に馬場はエルボーを叩き込んでいくが、植木も延髄斬りで応戦。先程のお返しとばかりにボディスラムで叩きつけてから、トップロープから馬場めがけてダイブ! しかし、馬場はこれを自爆させるとまたもや土手っ腹にドロップキックを炸裂させる。植木の丸め込み連発に苦戦を強いられたがブレーンバスターから最後はトップロープからミサイルキックを炸裂させて、馬場が3カウントを奪った。

 

馬場拓海のコメント

「最後の試合でこれから続いていく人生の第一歩の試合で出し切れたので、その結果として勝てたのはうれしいです。最初の4月、5月は基礎体がきつくて、このままやっていけるのかなと卒業試合まで残っていられるのかなと苦しかったんですけど、やっぱり周りにいる同期のみんなと支え合っていこうという意識を持っていたから他のみんなで残ってやってこれたのかなと思います。達成感はあります。北村選手に先を越されて悔しかったんですけど、ここからは別々の道を歩いていくと思うんですけど、ACEに入ってW-1の舞台に上がって、ZERO1に参加している方もいるので北村選手と闘うことがあれば全力でぶつかって、勝ちにいきたいと思います」

 

植木隼達のコメント

「正直悔しいです。結果も負けですし、馬場は同い年で絶対負けたくないと思っていたんですけど、こういう結果になってしまって凄く悔しいです。でも、必ず自分はドラゴンゲートという大きい団体で活躍したいと思っているので、そこで成功して4期生全員を倒せるぐらい一番強くなりたいと思います。自分はつらいというよりも悔しいという気持ちが大きくて、みんなができている技も自分ひとりできてなかったり、そういうことがたくさあって正直悔しくて、自分でがんばってって言ったらおかしいんですけど、必死にしがみついていきたいと思っているので、そこが持ち味だと思っているので、その長所を活かしてがんばっていきたいと思います。今後、人一倍の努力が必要だと思っているので、やっぱり負けないというか必ず勝つという気持ちでここから先もやっていって、最終的にはこの4期生全員と当たった時に勝てるように今後ともがんばっていきたいと思います」

 

 

 

【プロレス総合学院4期生卒業試合②/シングルマッチ/15分1本勝負】

○北村彰基(4分49秒、逆エビ固め)岡松拓弥☓

岡松がショルダータックルで先制打。さらにボディスラムで追い打ちをかける。勢いに乗る岡松は逆エビで北村をじっくりと締め上げてみせた。一方の北村もサイドバスターでお返し。しかし、岡松はすぐさまバックドロップを放って流れを譲らない。それでも北村はエルボーからカウンターのドロップキックで反撃。さらにコーナーから勢い良くスピアー! これでダウンした岡松に逆エビ固め。逃げようとする岡松をリング中央に何度も引きずり戻し、思いっきりエビ反りにして締め上げタップアウトを奪った。

 

 

 

岡松拓弥のコメント

「自分の力を全部出し尽くせたかなと思います。もうちょっと声を出せたかなと思います。半年間を振り返って、きついこともありましたけど、ほとんどが楽しい思い出でした。みんな仲良くやっていけたので、途中で1人辞めてしまいましたけど、残りの5人でこれからもがんばっていきたいと思います。目指すところは大日本プロレスなんでこれからもがんばっていきたいと思います」

 

北村彰基のコメント

「まだこれから伸びしろがあると思うんで、身体をもっと大きくしていきたいと思います。まだ成長できると思うので成長していきたいと思います。最初の4月5月の数カ月間はとてもつらくてこんな自分の体力で卒業試合までできるのかなと思っていたんですけど、教えてくれる講師の方々の熱意や同じ学院生の根性ややる気を見て自分もがんばって半年間耐えることができたんですけども、これからもまだ僕はプロレスラーとして闘う覚悟がありますので、やることはたくさんあると思うんですが、半年間で学んだことは大きいと思いますので、活かせるようにがんばっていきたいと思います。5人ひとりひとり違うんですけど、どっかの舞台で当たることはあると思うので、次は本当の真剣勝負になると思いますので楽しみにしています。必ず勝ちたいと思いますし、負けないです。僕はまず先にZERO1に受かることが第一ですので、まず自分の体力をつけて家でもジムでも自主トレしていきたいと思っています」

 

能勢碧斗(レフェリー)

「2試合目でミスをしてしまったので今後ないように直していきながら、次やる時にはミスしないように日々精進していきたいと思います。5月の後半にケガをしてしまい、まだ完治していないので痛かったりするんですけど、できないこともあって。9月はみんながやっていく中で自分はできなかっところがあったので早く膝を直して、今後のレフェリー活動に取り組めるようにがんばっていきたいと思います。レフェリーとしての目標は神林さんを抜いてメインレフェリーになることが一番の目標です」

 

 

【第1試合/Pro-Wrestling ACE vs ASUKA PROJECT シングルマッチ/15分1本勝負】

〇タナカ岩石(3分51秒、岩石落とし固め)佐山駿介☓

 

ゴングと同時にエルボー合戦。ここは岩石が打ち勝ち、キャメルクラッチに捕獲する。ここは逃れられてしまうが、岩石はエルボードロップを3連発で投下。そして、「もっと来いよ!」と佐山を挑発だ。一方の佐山も意地のエルボーで反撃開始。頭突きを食らってしまうものの、ミドルキックをカウンターでぶち込み、コーナーでバックエルボーを叩き込む。さらにリング中央に転がった岩石をPKで強烈に蹴り飛ばしてみせた。これで決まらないと佐山はキックを連発。これに対して岩石も頭突きで応戦し、キックと頭突きの打ち合いとなった。ここは佐山のキックのほうが競り勝ち、岩石は押され気味になる。しかし、蹴り足を掴むと頭突きを一撃! 続けてダブルアームスープレックスを狙うが、これを佐山がこらえるともう一度頭突き! これでダメージを負った佐山をダブルアームスープレックスで投げ飛ばしてから、最後はバックドロップで勝利を奪った。

 

 

タナカ岩石のコメント

「佐山選手、想像していた以上に気持ちの強い選手だった。だけど、ACEだってタナカ岩石だって負けられないんだ! 伊藤と立花さんがW-1に昇格するみたいだけど、お前はどうなんだって周りから聞かれるけど、俺は俺の道をこのまま進んでいきます。プロレスリングACE、タナカ岩石ナメるな!」

 

佐山駿介選手のコメント

「岩石選手めちゃくちゃ頭突きが重たくて、気持ちのこもったいい選手でした。若手同士の試合で負けたくなかったんですけど、次回やらせてもらえる機会があれば、絶対に勝ちたいと思います。まだまだ終わりません。いつかやって自分が必ず勝ちます」

 

 

 

【第2試合/シングルマッチ/15分1本勝負】

〇寧々∞D.a.i(6分37秒、ムーンサルトプレス→片エビ固め)アンドロメダKEN☓

 

 

寧々はスカートを利用した首4の字固めでアンドロメダを追い込む。その股間から発する臭気がスカートで覆われてこもったためか、アンドロメダも悶絶だ。しかし、ドロップキックで反撃するとプランチャーを発射。さらにアンドロメダはコーナーでモンキーフリップ、スタナーを決めて寧々を逆に追い込んでいった。ところが、寧々は沈まない。すぐにやり返すとダイビングフットスタンプからムーンサルトプレス! アンドロメダから3カウントを奪ったのだった。

 

 

寧々∞D.a.iのコメント

「今日はACE初参戦ということでデビューしたばかりのアンドロメダ瞬じゃなくて……KEN。でも、これから成長すると思うし、今日は勝ったけど、次はわかんないので、自分も鍛えて、また参戦できたらと思います」

 

アンドロメダKENのコメント

「ああ、クソ! 負けたあ……。宇宙とオカマ? 女装かわかんないけど、やられました。結構最後、ムーンサルトとかやられてて見た目とのギャップにやられて、なかなか自分のアンドロメダの世界に連れていけませんでした。もっともっと強くなります。俺もアンドロメダらしいプロレスをやっていきたいです。まあ意外とおもしろい相手だったのかなと思いますけどね。今日のところは負けましたけど、次回あればチャレンジしたいですね」

 

 

 

【第3試合/タッグマッチ/20分1本勝負】

○三富政行&翔太(9分2秒、ソルティクラッチ)皇壮馬&一☓

 

三富レボリューション軍がキャリアを活かして、序盤からACE組を翻弄していく。しかし、捕まっていた一は気力を振り絞ってドロップキックで形勢逆転。代わった皇は勢い良くコーナーで三富相手にエルボーアタックを連発だ。翔太を相手にしてもセカンドロープから振り返ってのボディアタック、さらにミサイルキックを炸裂させる皇。一を呼び込み、顔面への低空のドロップキックを連発させる。しかし、場外で三富に襲われている間に今度は一が翔太のマンハッタンドロップで動きが止まる。三富に丸め込みを連発して粘った一だが、最後は垂直落下式ブレーンバスターからのソルティクラッチで無念のタップアウトをしてしまった。

 

 

三富政行&翔太組のコメント

三富 イージーマッチでしたね。文体、後楽園でいくどとなうやって、常づえ主張しているんですけど、僕は彼らが羨ましいと思っているんですよ。お金を払ってプロレスを習って、後楽園で毎月試合ができるんですよ。

翔太 20代のほとんどを学生プロレスに費やして、いつもギリギリだったよ。プロから習って、こういう発表する場と試合をする場がある。コンプレックスを感じますよ。

三富 翔太さん、10年ですよね? 泥水啜ってますよね。こういうプロレスをもって幸福になりたい、幸福にしたい奴こそW-1にあげてくれよ。立花選手と伊藤選手がW-1に上がって、もうACEは十分でしょう。その空いている枠を僕らにください。そういうことです。それよりも翔太さん、久しぶりですよね。

翔太 復帰したから、また組みましょう。

 

一&皇壮馬のコメント

皇 なんで勝てねえんだよ……。俺たちは勝たなきゃいけないんですよ。絶対に勝たなきゃいけない。このままじゃバカにされっぱなしですよ。次後楽園あるから、何がなんでも勝ちましょう。

一 勝とう! 絶対に勝つぞ! ACEは3カ月ぶりだけど、俺たちの主戦場だ。こんなところまで来やがって! しょうもねえ……自分がしょうもねえよ! 2日後、後楽園ホールであいつの鼻をへし折ってやるよ!

 

 

 

【第4試合/Pro-Wrestling ACE vs ASUKA PROJECT/シングルマッチ/15分1本勝負】

○頓所隼(7分45秒、ドラゴンスープレックスホールド)瀧澤晃頼☓

 

瀧澤はチンロックからヘッドシザーズでじわりじわりと頓所を攻め立てる。一方の頓所は相手の足を踏み台にした延髄斬りで形勢逆転。バックドロップで追撃だ。さらに頓所はスイング式のDDT、ミサイルキックと大技を連発していく。しかし、瀧澤はコーナーでの素早い動きで頓所を翻弄するとスワンダイブ式のチョップ。そして、頓所とエルボー合戦に持ち込み、強烈な一撃で動きを止めると、ロープから飛んでのココナッツクラッシュ、スタナーで追い込んでいく。さらにフロントキックを見舞った瀧澤だが、頓所にかわされて逆にドロップキックを被弾。コーナーでスワンダイブ式の技を狙うが、ここも頓所のドロップキックで事前に技を阻止されてしまった。勢いに乗った頓所は雪崩式フランケンシュタイナーの大技を繰り出すと、最後は吉岡から3カウントを奪ったドラゴンスープレックス! 瀧澤から3カウントを奪い、タイトルマッチ前の試合を勝利で終えたのだった。

 

頓所隼のコメント

「今日勝ったけど、俺はあんな相手にかまっている暇はないんだよ。明後日クルーザーに挑戦すんるんだよ。こんなところで負けてられねえんだよ!」

 

瀧澤晃頼のコメント

「さすがベルトに挑戦するだけある選手ですね。今日は負けちゃったんですけど、彼とはもう一回やって必ずリベンジしたいです」

 

 

【緊急試合:ボラ・デ・アロスロイヤル】

①○ペドロ高石、日龍、軍団ひとり(1分17秒)ボラ・デ・アロス☓

②○軍団ひとり(3分30秒)ボラ・デ・アロス☓

※退場順:ペドロ高石、日龍、ボラ・デ・アロス

 

この日試合が組まれていないボラ・デ・アロスがリングに登場。試合が組まれていない苦情を述べると、誰とでも闘うということで、ペドロ高石、日龍、軍団ひとりという3人のレスラーが登場し、急遽バトルロイヤル形式のボラ・デ・アロスランブルとなった。しかし、他の3人にまったく相手にされないボラ。高石、日龍、ひとりがヘッドロック3連結となるとボラも組み付いたが、そのままロープに飛ばされ、3人同時にフロントキックを食らい、あえなく3カウントを奪われ失格となってしまった。これに納得のいかないボラは「カウント2.9じゃないのか!」と抗議するが誰にも受け入れられず。そして「しょうがない」とつぶやくと、コンビニで買ったおにぎりを取り出し、レフェリーを買収しにかかった。これになんとレフェリーがあっさり買収され、他の選手も買収されてしまい、試合再開。しかし、すぐに3人がかりで攻められるボラ。ところが、高石を日龍とひとりが裏切り、オーバー・ザ・トップロープで失格に追い込んでしまう。続いて日龍がボラを腕ひしぎ、そして三角絞めに捕らえたものの、上からひとりが覆いかぶさり、こちらも3カウントを獲って失格に追い込んだ。結局、ボラも軍団ひとりに丸め込まれて、あえなく3カウントを獲られて失格。試合後、マイクを持って試合を続けようとするボラを渋谷代表が強引にストップし、ようやく試合終了となった。

 

ボラ・デ・アロスのコメント

「あいつは何もんだ。たしかに誰とでもやるとは言ったけど、坊主と南米かぶれとアイドルオタクと、そんなのを連れてきてどうするつもりだ。今日は判定勝ちで許してやる。アディオス、アミーゴ」

 

軍団ひとりのコメント

「石川県には日本最古のおにぎりっていうのがあるんだよ。来るんだったら美味しいお店紹介してやるから、待ってろ!」

 

 

 

【第5試合/シングルマッチ/10分1本勝負】

△木村花(10分00秒、時間切れ引き分け)志田光 △

 

序盤の腕の取り合いで格の違いを見せようとする志田。木村も感情的になって張り手で応戦し、ドロップキックを炸裂させるが、髪の毛を掴まれて投げ飛ばされるとコーナーに追い詰められてしまう。さらにバックブリーカーを食らった木村。リング中央で逆エビ固めに極められ悶絶だ。やっとのことでロープに逃げた木村はコーナーでダブルニーアタックを決めるなどして反撃するが、コーナーに上がったところを竹刀をぶつけられて攻撃を阻止されてしまう。そこからサッカーボールキック、ニーリフトで傷めつけられた木村。ブレーンバスターで反撃を開始すると、ロープ際で倒れ込んでいた志田目掛けてフロントキックを連発。さらにミサイルキックも決めてみせた。起死回生の逆転を狙って卍固めからグラウンド卍を仕掛けた木村。しかし、志田もギブアップをしない。その後も志田の反撃に苦しめられた木村だが、結局10分時間切れで引き分け。ゴングが鳴ったあとにミサイルキックを発射したが、時すでに遅しだった。

 

 

木村花のコメント

「あと30秒あれば勝てたかなって思うんですけど、10分って決まっているから、その中で決着つけられなかったのはそれも自分の実力。もっと練習して強くなるしかないです。志田さんとはタッグマッチとかでやることが多かったんですけど、こうやって1vs1でやる機会がなかったので、今回10分間という短い時間だったんですけど、ガッツリやれて良かったです。(立花、伊藤が抜けてACEでは一番上の立場になったが?)上って言っても、下の人たちとは半年とかしか変わらないですし、ACEの中で先輩後輩はないつもりなので、そういう自分が上だっていう意識はないですけど、まあ立花くんと伊藤くんがACEを抜けて、特に立花くんは同期として一緒に練習してきたので、W-1に行って現状で満足しないことって凄い大事だなって思うし、2人を見習って、常に今の自分でいいのか自分に問いながらプロレス生活を送れるようにしたいです」

 

 

志田光のコメント

「ちょっと遊びすぎましたね。初めて試合を観る人もいたと思うんですけど、テンションが上りすぎちゃいましたね。私的にはこのドローは負けですね。ただ、やっぱり花ちゃんは優しすぎるというか、本当にちょっと片鱗、こいつナメんなよっていう片鱗が見えた気がしたんだけど、向かってこないのはダメかなと。なんなら今日卒業した学院の人たちのほうが気迫があったような気がしました。ちょっと今日は楽しみましたけど、まだまだちょっと消化不良というか、もっと自分自身も目指すべき上があると思うので、私は私でがんばります」

 

 

 

【第6試合/シングルマッチ/20分1本勝負】

△伊藤貴則(20分00秒)稲葉大樹△

 

昨日の神戸大会でリザルト王座を防衛したばかりの伊藤はそのままの勢いで稲葉に攻め込む。袈裟固め、さらにはエルボーで攻め込んでいく伊藤。しかし、稲葉はあっさりと脇固めに切り返して、左腕を攻め始める。昨日の神戸大会で散々立花に攻められた箇所だ。稲葉は容赦なく、アームロック、ストンピング、腕ひしぎ。さらにクロスフェイスでガッチリと締め上げ、ギブアップを迫る。これが逃げられても腕に膝を落とし、腕ひしぎと攻め手を緩めない稲葉。だが、伊藤も渾身のパワースラムで形勢逆転を図る。痛みに耐えながら、ブロックバスター、そして得意の蹴りで反撃に出た伊藤。しかし、稲葉はショルダータックルで伊藤の動きを止めると、コーナーに詰めて顔面ウォッシュだ。さらにコーナーで動けない伊藤目掛けてランニングのローリングセントーンアタックを放ってみせた。しかし、伊藤もやられっぱなしではいられない。ニールキックで挽回すると必殺のジャーマンの体勢へ。これが逃げられてもニーリフトからサッカーボールキックを放っていく。稲葉も卍固めに切り返し、ジャーマンスープレックスと両者一歩も譲らずダブルのダウン状態となった。そんな中、伊藤を素早い動きで翻弄した稲葉はフィッシャーマンで投げきってみせる。一方の伊藤も稲葉の張り手を凌いでラリアット。だが、稲葉は動く。ダイビングヘッドバットから極反り卍固めだ。しかし、伊藤はこれを強引に外してバックドロップ、ニーリフト、水面蹴り、サッカーボールキックで一気の攻勢に出る。そしてジャーマンの体勢に。しかし、稲葉もこれを踏ん張る。そして、切り返して極反り卍固め。だが、伊藤もギブアップせず、ついに時間切れ引き分けとなった。試合後、稲葉はNEWERAのTシャツを売店からもらって、伊藤をNEWERAに勧誘。しかし、伊藤は「ちょっと待ってください」と返事を保留。そして、「リザルトを賭けてやりませんか」と逆にタイトルマッチでの再戦を申し出た。稲葉もこれを受諾。両雄がリザルトを賭けて再戦へという流れとなった。

 

 

稲葉大樹のコメント

「伊藤は成長していますね。これからW-1所属になるんだから、NEWERAに入って一から僕たちと成長していってほしいですね。伊藤がいま持っているベルト、リザルトに挑戦してこいって言ってきたので、僕も挑戦したいし、あいつがいつがいいって言ったらそこで挑戦します。決着つけましょう」

 

伊藤貴則のコメント

「やっぱりNEWERAのリーダーですね。タイトルマッチをやっただけあって強いな。勝てなかった。試合後にNEWERAに誘われて内心迷っています。今日中に即答できへんけど、近いうちに決断したいと思っています。稲葉大樹のプロレスは俺にも響きました。もう一回稲葉大樹とリザルトのベルトを賭けてやります。次は絶対に稲葉大樹に勝って、防衛して、ずっと言っているように俺はW-1の上の人間と闘って勝つ。以上」

 

 

【第7試合/シングルマッチ/20分1本勝負】

〇立花誠吾(15分1秒、シルバーロック)新井健一郎☓

 

序盤はキャリアで優るアラケンが翻弄。ダブルアックスハンドルをトップロープから叩き込み、つなぎのポケットに手を突っ込みながらのキック、さらに場外に出て鉄柱に立花の顔面を擦りつけるなどいたぶっていく。しかし、立花もアラケンの左腕を鉄柱に叩きつけて形勢逆転。リングに戻るとレッグドロップを3連発で左腕に落とし、さらにキーロック、ストンピングで傷めつけていく。だが、アラケンはバックドロップで反撃。コーナーに立花を追い詰めてパンチ攻撃をかましていく。立花も同じようにコーナーに上がってパンチで攻撃するが、アラケンはこれをパワーボムで抱え上げてから叩きつけると低空のDDTだ。さらにアラケンはマンハッタンドロップで立花の急所を攻撃。これで悶絶した立花をコーナーに追い詰めてスピアーを放った。しかし、これを立花は避けて自爆を誘う。そして、肩をぶつけたアラケンをコーナーに振ってさらにダメージを与えていく。アラケンはスクールボーイ、スモールパッケージを繰り出して立花を翻弄するが、立花は屈しない。逆に「これがあの新井健一郎か? デビューして1年ちょっとのペーペーに丸め込みなんか出して恥ずかしくねえのか?」と挑発だ。これにアラケンは「ちょっと待て」とポーズを出して、追いかけてくる立花から猛烈な勢いで逃げ出す。リング外を回って立花から逃げまくると、リングに戻ってきたところを捕まえてドリラーホールパイルドライバーだ。これには首を抱えて苦しんだ立花だったが、コーナーに上がったアラケンを追いかけてアームブリーカー。しかし、アラケンはこれを落とすとニードロップを首に投下。そして、再びパイルドライバーを狙う。だが、立花はこれをこらえると飛びつき式腕ひしぎで逆転。さらに脇固めに切り返してギブアップを迫る。アラケンはこれをサイドバスターで切り返して逃れるが、立花はすぐさま脇固め。これをこらえたアラケンだったが、最後はうんこ座りからのシルバーロックでタップアウトを喫してしまった。

 

試合後、マイクを持ったアラケン。「俺もちっぽけな存在だけどよ、インディープロレス界の新井健一郎から参ったと言わせたんだからよ、これから先、一つたりとも下手な試合はできねえぞ。もちろんやるんだよな? おめえ、俺が見込んだ通りだ。今年の頭にシングルやって、見事な一点集中攻撃で教えられたことがあるよ。プロレスの教科書を持っているじゃねえか。誰か文句を言う奴がいたら言ってやれよ。俺はあの新井健一郎から参ったと言わせた男だってな。それで上り詰めていけよ。ACEは色眼鏡で見られているらしいけど、お前の力で色眼鏡のレンズの部分を虹色に変えてみろ」と立花にエール。そして、「あと一つ、俺はこのACEのリング、嫌いじゃないぜ。むしろ好きだよ、この団体。ただ、俺も負けたからこのリングには用なしかもしれねえな。これから言うことは誰にっていうわけでもねえ。俺に似た境遇のレスラーいるから、そんなレスラーがいたら俺の代わりにこのリングに上がってみろ。思い当たるふしがある奴は、ここはペーペーしかいねえから、お前の色に染めてみろ。俺はそんなイキのいい、ピッチピチのベテランレスラーを待っているからな」と力を持て余しているベテランレスラーに参戦を促していた。

一方、立花もマイクを握ると、「俺は本当の意味でACEを卒業したと思っているよ。だから、この興行を締めるのは俺じゃねえだろう。ACE所属の頓所でいいだろう。俺とお前、差ができたぞ。お前が一生その位置でいいなら、別にいいけどな」と同期の頓所にマイクを手渡して去っていった。

 

その後、頓所がマイクを握ろうとするが、岩石が奪い、さらに皇、一とACE勢がそれぞれマイクを持って思いの丈をぶち撒けた。そこへACEの天敵・三富が翔太を引き連れて登場。三富は「僕らにはいらない存在」とまたもACEを揶揄すると、「今日の締めは僕がお手本を見せてやらなきゃいけないんじゃないですか? 誰がなんと言おうと、誰がなんと言おうと……」と、どこかで聞いたフレーズを連発。そして、締めの言葉を言おうとした瞬間、頓所が三富をリングから追い出しマイクを持って、「ACEのエースは俺だ!」とアピールして大会を締めくくったのだった。

 

 

立花誠吾のコメント

「これで思い残すことなくW-1所属になれるよ。新井健一郎に参ったと言わせたぜ。でも、俺はW-1所属になっていろいんな闘い方している奴いるけど、飛んだり跳ねたりしなくてもお客さんが盛り上がるようなプロレス、デカイ奴にも強い奴にでも勝てるプロレス、それを貫いて、どんどんどん上にのし上がってやるよ。文句言ってる奴、全員納得させるプロレスしてやるよ。今に見てろ、てめえら!」

 

 

新井健一郎のコメント

「完敗ですよ、完敗。自分の口から参ったって言いましたからね。でも、僕が見込んだ通りの男でしたよ、立花くんっていうのは。そりゃ派手な技やれば沸くでしょうけどね。見事なまでの一点集中攻撃。逆に俺が教えられましたよ。ちゃんと理に適ったことをやれば、どんなにキャリアが開いていても勝てるんだなっていうのが逆に教えられましたね。別に否定はしないですけど、今多いじゃないですか? 前半は足を散々攻めていたのに一回反撃されたら若干動いて、ロープにバンバン走って、結局足攻めに戻ることなくスープレックス系、ラリアット系で終わる試合。それでお客が喜んでるならそれで正解なんですよ。でも、全部そういう試合する必要はないんですよ。彼はわかっているんですよ。何べんも言いますけど、プロレス総合学院恐ろしいですよ。今風のスタイルじゃなくてトラディショナルな全日本の流れと、どっちも知っている人が教えている。こういうことが結果となって出るんですよ。俺のコメントをちゃんと見ろよ、立花。お前はいろんなしがらみあるかもしれないけど、理に適ったスタイルを貫けよ。そうしたら、お客さんも記憶に残るからな。とりあえずACEさんありがとうございました。またなんかあったら呼んでください」

 

 

~プロレス総合学院4期生プロフィール~

 

氏名:馬場 拓海(ババ タクミ)

生年月日:1999年3月11日(18歳)

身長/体重:172㎝/80㎏

出身:新潟県新潟市

意気込み

「学院生としての最後の試合、精一杯勝ちに行きたいと思います!」

 

氏名:植木 隼達(ウエキ ハヤテ)

生年月日:1998年10月21日(18歳)

身長/体重:170㎝/68㎏

出身:山形県山形市

意気込み

「半年間学んだことをこの試合で全てぶつけます!」

 

氏名:北村 彰基(キタムラ ショウキ)

生年月日:1997年3月28日(20歳)

身長/体重:174㎝/78㎏

出身:岩手県九戸郡

意気込み

「4月から10月までの半年間で自分が習得したものを全て出し切る。新木場から成長した自分を見てもらいたい」

 

氏名:岡松 拓弥(オカマツ タクヤ)

生年月日:1993年11月16日(23歳)

身長/体重:173㎝/84㎏

出身:福岡県飯塚市

意気込み

「全力で戦って全て出し切る!」

 

氏名:能勢 碧斗(ノセ アオト)

生年月日:1998年9月2日(19歳)

身長/体重:172㎝/74㎏

出身:千葉県八街市

意気込み

「今日は夢への第1歩なので、自分が今できる最大限のレフェリングをしたいと思います!」

 

改めまして、本日はご来場頂きまして誠に有難うございました!

次回大会も皆さまのご来場お待ちしております!

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